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第4回目白バ・ロック音楽祭2008は閉幕いたしました。
ご来場ありがとうございました。


 
【ペーター・ダイクストラ指揮◎日本フィルハーモニー交響楽団演奏会】
ワーグナーと吟遊詩人&シベリウスの2番


あなたが第一発見者!“未来の巨匠”を聴く!
イケメン・アカペラ“ザ・ジェンツ”の元リーダーで、若くしてスウェーデン放送合唱団&バイエルン放送合唱団のトップを務めるダイクストラ(30、オランダ)が日本オーケストラ・デビュー。


曲目
ワーグナー◎ワルキューレの騎行
      《トリスタンとイゾルデ》前奏曲
      《タンホイザー》序曲
シベリウス◎交響曲第二番


ペーター・ダイクストラ インタビュー
このインタビュー記事の一部は「音楽現代5月号」に掲載されています。

You are known here as the ex-leader of the Gents. And also announced as the principal conductor of Swedish Radio Choir and music director fo Bavarian Radio Choir. By the 1st appearance as an orchestra conductor, could you describe yourself which kind of conductor you are and will be?
「あなたは、(オランダの男声アカペラ・アンサンブル)ザ・ジェンツの前リーダーとして日本では知られています。そしてスウェーデン放送合唱団の主席指揮者、バイエルン放送合唱団の音楽監督でもあります。オーケストラ指揮者として日本デビューするにあたって、自分がどんな指揮者か、どんな指揮者を目指しているか、を自己紹介してもらえますか?」


I have often been described as a conductor who knows how to put musical fragments into a logical dramatic order, an order in which all elements fall in its place. For me this is what a conductor has to do: he has to be in control over the musical forces, and lead them together in a balanced way.
「私はしばしば、音楽的な断片をロジカルでドラマティックにまとめ上げる術を知っている、すべての要素をあるべきところにおくことができる指揮者と言われます。私にとって、それこそ指揮者の仕事―音楽の力をコントロールして、バランスのとれたものへと導くことがなすべきことだと思います」

How important for you are the composers like Bach, Wagner and Sibelius?
「あなたにとって、(今回演奏する)バッハ、ワーグナー、シベリウスはどんな作曲家なのでしょうか
?」

For me all three composers are masters in their control over the musical material. In Bachs vocal music he found a specifical retorical way of translating the words into music. The music is always in function of the words and needs to serve it. Wagner was a genius in transforming the musical drama into a complete musical, dramatical, phylosophical unity, of which his mind was in complete control. He created a completely new format, in which also the orchestral colour got its place in the drama. Sibelius has been clearly influenced by Wagners treatment of the orchestra, and for me Sibelius is one of the best orchestrators. He knows exactly how to treat which instrument in which balance to another, his 2nd Symphony might be the best example!
「この三人の作曲家は、まさに音楽の要素を巧みに操ることができた「マスター」でした。バッハはその声楽作品において、言葉を修辞学に基づいて音楽へと置き換えました。バッハにおいては、音楽はつねに言葉に従属しています。
ワーグナーは、音楽、演劇、心理学を完全な総合芸術にした天才でした。彼はまったく新しい芸術形式を創造し、オーケストラの音色はドラマの中でその地位を確立したのです。
シベリウスは、オーケストラの扱い方において、明らかにワーグナーの影響を受けています。私にとってシベリウスは、最高のオーケストラ作曲家のひとりです。彼は楽器の扱い方やバランスにも熟知してましたが、彼の第二交響曲はその最高のサンプルなのでは」

Please inform us about future recording plans by a choir and an orchestra conductor as well. 
「これからの録音の予定を教えていただけますか?」

123 Channel Classics just brought out Bachs motets with the Netherlands Chamber Choir, later this year they will issue an a cappella-cd with the same choir with music by Ligeti, Whitacre, Salonen, Boyd, titled 'Flying'. Oehms-Classics will issue a CD in the end of this year with the Bavarian Radio Chorus with Martins Mass and Kodalys Missa Brevis. Future plans are there with Swedish Radio Choir with Handels Coronation Anthems and Dixit Dominus, and cd's with music by Sven-David Sandstr and Francis Poulenc.
「チャンネル・クラシックスから丁度バッハのモテット集(オランダ室内合唱団)が出たところです。今年の後半には、Flyingというタイトルで、リゲティ、Whitacre、サローネン、ボイドのアカペラ作品を同じくオランダ室内で出します。エームス・クラシックスからはバイエルン放送合唱団でマルタンのミサとコダーイのミサ・ブレヴィスが年末にでます。今後の予定としては、スウェーデン放送合唱団とヘンデルの戴冠アンセムとディクシット・ドミヌスとスヴェン-ダーヴィト・サンドスレームとプーランクの作品を録音する予定です」

Please give us your impression to Japan and Japanese audiences, and give your message to your audience this time.
「日本と日本の聴衆はいかがですか?なにかメッセージをお願いします」

Being in Japan always fills me with great joy, because I feel the people love the music I bring. This is very stimulating to me. I feel the public is very concentrated and sensitive, and really wants to absorbe the music's power. Beside this I love the country's atmosphere, the people, their humor, their habits and their food (!!!!).
「日本にいる時はいつも、大きな喜びに満たされるのを感じますね。私の音楽を愛してくださることを感じますし。それは私にとってとても刺激的なことです。聴衆はとても集中力があり、感受性豊かで、音楽から何かを吸収しようとしています。そしてこの国のもつ雰囲気、人々、ユーモア、習慣、そして食べ物!が大好きなんです!」

With best wishes, Peter
皆さんとお目にかかることを楽しみにしています!ペーター

(インタビュー&訳:アルケミスタ)


●演奏者プロフィール
ペーター・ダイクストラ◎指揮
123
 ペーター・ダイクストラは、29歳の若さでバイエルン放送合唱団の音楽監督に抜擢された、新世代のオランダの指揮者である。子供時代から、“神童”ボーイ・ソプラノとしてモーツァルト《魔笛》の童子やブリテン《アルバート・ヘリング》に出演、アムステルダムで行われていたバッハ・カンタータ・シリーズではグスタフ・レオンハルトの指揮でソプラノ独唱者として活躍する。12歳の時には、早くも父の指導する「ローデン少年合唱団」のリハーサル指導するようになる。

 その後ハーグ王立音楽院で、指揮・合唱指揮・声楽を学び、ケルン音楽アカデミーでマルクス・クリードの元で学業を修める。以来ダイクストラは、ベルリンRIAS室内合唱団、デンマーク放送合唱団、BBCシンガーズ等ヨーロッパ第一線のヴォーカル・アンサンブルに客演。2000年の「バッハ・イヤー」(24歳時)には、小澤征爾の指揮する「バッハ:ロ短調ミサ」の合唱指導のためにサイトウ・キネン・フェスティバルに招待される。現在、オランダ室内合唱団、スウェーデン放送合唱団の主席客演指揮者を務め、2006年からはバイエルン放送合唱団の音楽監督。

 特に、オランダの男声アカペラ・グループ“The Gents”のリーダーとして仕事は高く評価されており、その公演とCDは多くの音楽賞を獲得している。2002年そのオーケストラ指揮に対して、Kerjes-van-de-Groeneken Prize を、2003年にはその合唱指揮に対して、エリク・エリクソン・アウォードを獲得している。ダイクストラは、古楽から現代音楽までの“様式”を生まれながらに身に付けている、まさに新時代の代表する指揮者の“トップランナー”。モダン・オーケストラの指揮にも着々と進出しており、21世紀の「巨匠」候補の筆頭といえるだろう。